大河ドラマの黒田官兵衛所用の「銀白檀塗合子形兜」がもりおか歴史文化館に所蔵されているのをご存知ですか?
※ 写真はもりおか歴史文化館で作成・販売をしている缶バッジです。
以下もりおか歴史文化館でいただいた説明より
遠く、播磨や筑前を拠点に活躍した戦国武将由来の兜が、なぜこの地に伝えられているのか不思議に思われる方も多いことと思います。
黒田官兵衛には後世黒田二十四騎あるいは黒田八虎とも称えられた家臣が武勇を競っておりましたが、その筆頭ともいわれる栗山利安が、主君黒田官兵衛からこの兜を拝領いたしました。
「赤合子」と敵に恐れられた黒田官兵衛の代名詞ともいえるこの兜は栗山家の家宝となりました。
寛永9(1631)年、俗にいう「黒田騒動」により利安の子、福岡藩家老であった栗山大膳は幕府の裁量により盛岡藩にお預けとなり兜はその折に持参されました。
その後時代を経て盛岡藩に献上されたということです。
お預けというのは今でいう刑罰のひとつですが、栗山大膳、そして方長老といったそれらの人たちは、盛岡城下に文化的な大きな働きを残してくれたという側面も見逃すことはできません。
白檀塗というのは、下地に銀や金、金泥などを貼り、その上に漆を重ねて繕っていくという漆技法のひとつです。
漆を重ね塗ったその下から、日の光に深く輝く銀色。官兵衛のいくさ場での武勇にふさわしい輝きを放ったことでしょう。
合子というのは蓋つきの椀という意味。
勇ましさや華美を競う風潮の中では、ひときわシンプルで上質だったことがうかがわれます。
現在は全国を展示巡回しているそうです。
もりおか歴史文化館では
2014/01/10(金)~2014/02/21(金)は複製を展示
2014/02/22(金)~2014/02/23(日)は原資料を展示予定
なのだそうです。
興味のある方はもりおか歴史文化館にどうぞ!
展示を見学した後はミュージアムショップでイワテノホウゲン缶バッジ・ステッカー・マグネットを是非!(笑)
もりおか歴史文化館のミュージアムショップに置いていただいてる缶バッジ等の様子は以前の記事をご確認ください。
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